Release: Freedom Records / Trio Records, Japan (PA-9733) / 1981 (録音1971年)
Label: Freedom / Trio (Giants of Jazz 1500シリーズ)
Genre: Jazz / Piano
Jacket: 右下コーナー付近に経年シミ、右上コーナーに小さな傷
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A1「Number Nineteen」(Waldron) — 22分におよぶWaldronの即興世界。このアルバムの心臓部です。
Mal Waldronは、ビバップ期からBillie Holidayの伴奏者として活躍し、その後ヨーロッパへ移って独自の作風を深めていったピアニストです。1970年代に入ると、繰り返しを軸にしたミニマルな反復フレーズと、そこから滲み出るように展開する即興という、Waldron独自の語法がさらに磨かれていきました。本作『Number Nineteen』は、そうした70年代Waldronの美学が最も大きなスケールで結晶化した一枚です。
A面を丸ごと占めるタイトル曲「Number Nineteen」は約22分。ベーシストDick van der Capellen、ドラマーMartin van Duynhovenとのトリオで、短いモチーフを執拗に繰り返しながら、その都度わずかに角度を変えて発展させていく構成は、ミニマル・ミュージックにも通じる聴き方ができます。一聴して印象的なメロディがあるわけではなく、むしろ「反復に身を委ねる」ことで見えてくる景色がある曲です。
B面の「Trip」「Watakushi No Sekai(私の世界)」もともに10分前後の長尺曲で、特に「Watakushi No Sekai」というタイトルは、日本との縁が深かったWaldronらしい一曲です。Freedom Records原盤(FLP 41073)を日本のTrio Recordsがライセンス、「Giants of Jazz 1500」シリーズとして1981年に再発したのが当品です。1500円という当時の価格設定からも分かるように、廉価で名盤を再発するという企画意図を持ったシリーズで、現在では廉価盤ながら流通量自体は少なく、Waldronの70年代作品に興味を持つリスナーにとっては探す価値のある一枚です。長尺曲中心の構成のため、じっくり聴き込む時間のあるときにおすすめしたい作品です。
ジャケット右下コーナー付近に経年によるシミが散在し、右上コーナーに小さな傷がございます。帯下端コーナーにも摩耗がございます(写真にてご確認ください)。
中古盤につき、盤面の細かなスリキズ等により再生時にノイズが生じる場合がございます。予めご了承ください。