Release: 1976録音(日本盤)
Label: RCA(日本盤・RVP-6106/JPL1-0918、RVC製造)
Genre: Jazz, Big Band, Suite
Jacket: インサートにシミ・ヤケ(茶色の小さなシミ2か所)
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Minamata(B1) — 21分37秒の組曲の冒頭部分。B面全体を占める大作の入口です。
B面をまるごと使った21分37秒の組曲「Minamata」。この一曲のために手に取られてきた盤、『Insights(インサイツ)』です。録音は1976年6月22日〜24日、ハリウッドのRCAスタジオA。演奏は秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンド。日本盤はRCA(RVC)のRVP-6106で、ジャケットには「昭和51年度文化庁芸術祭参加」の表記があります。
楽団は、秋吉敏子とルー・タバキンが1973年にロサンゼルスで結成したビッグバンド。本盤は4作目にあたり、評価は日米で高く、日本ではスイングジャーナル誌の1976年度ゴールド・ディスクを受賞。アメリカでは、ダウンビート誌の批評家投票で「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」(1978年)に選ばれ、グラミー賞のビッグバンド部門にもノミネートされました。
タバキンは1940年フィラデルフィアの生まれで、音楽院でフルートを学んだのち、ニューヨークで活動。テレビ番組「ザ・トゥナイト・ショー」のバンドの一員として、1972年に西海岸へ移った人です。1967年に秋吉敏子と出会い、1969年に結婚。この盤でも、太いテナーと細やかなフルートの両面で、楽団のソロを支えています。
「Minamata」は「Peaceful Village」「Prosperity & Consequence」「Epilogue」の三部構成。熊本県の水俣湾沿岸の、穏やかな暮らしから、工場の操業による繁栄、そして排水の水銀が引き起こした水俣病の被害へと移る流れが、そのまま組曲の骨格です。ビッグバンドの演奏に、Hisao Kanze(観世寿夫)の謡、Tadao Kamei(亀井忠雄)の大鼓、Hayao Uzawaの小鼓という能の演奏者が加わり、さらに秋吉敏子の娘、ミチル・マリアーノの声が重なります。ジャズの金管と、能の掛け声と鼓が混じり合うのは、この楽団でしか聴けない響き。オーバーダビングを担当したのはEiji Uchinuma。
A面は短めの3曲で、「Studio J」(6:00)、「Transience」(4:33)、「Sumie」(7:50)。墨絵を題にした「Sumie」には、鞨鼓(かっこ)の奏者、Hiromitsu Katadaが加わります。全曲が秋吉敏子の作曲・編曲。トランペットにはSteven HuffsteterやBobby Shew、サックスにはGary FosterやBill Perkinsなど、ロサンゼルスの一流どころが顔を揃え、「Minamata」ではトランペットにJerry Heyが入ります。制作はHiroshi Isaka、A&RはFumimaru Kawashima、録音とミキシングはGrover Helsley、ジャケットのデザインはK. Abe。解説はLeonard Featherの英文ライナーと、日本語解説です。
■ 全曲案内
A1 Studio J (6:00) — 盤の幕開けを飾る一曲。
A2 Transience (4:33) — 「うつろい」という題。短くまとまった小品。
A3 Sumie (7:50) — 墨絵。鞨鼓が加わる、余白の多い曲。
B1 Minamata (21:37) — Peaceful Village / Prosperity & Consequence / Epilogue の三部構成。能の謡と鼓が加わる大作。
日本語解説インサートが付いています。インサートの見開き面には、茶色の小さなシミが2か所あり、ヤケも見られます。盤は、写真で確認できる範囲で、目立つ傷みはありません。コンディションの詳細は、写真にてご確認ください。
Tracklist:
Side A: Studio J / Transience / Sumie
Side B: Minamata
Credits:
全曲秋吉敏子作曲・編曲。
Produced by Hiroshi Isaka / A&R Fumimaru Kawashima / Recording & Mixing Engineer Grover Helsley / Overdubbing Engineer Eiji Uchinuma(Minamata) / Cover Photo & Album Design K. Abe。
Minamataに Voice Michiru Mariano、Utai Hisao Kanze、Ohtsuzumi Tadao Kamei、Kotsuzumi Hayao Uzawa、Kakko Hiromitsu Katada。
ライナー Leonard Feather(英文)。
人員 Tp Steven Huffsteter, Bobby Shew, Mike Price, Richard Cooper/Jerry Hey / Tb Bill Reichenbach, Charlie Loper, Britt Woodman / Bass Tb Phil Teele / Reeds Dick Spencer, Gary Foster, Lew Tabackin, Tom Peterson, Bill Perkins / Dms Peter Donald / Bass Don Baldwin / Piano Toshiko Akiyoshi
経年の中古盤につき、盤面に細かな傷が見られ、再生時にノイズを伴うことがございます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。