Release: 1966 / Blue Note(BST 84209)US盤
Label: Blue Note
Genre: Hard Bop
Jacket: 表ジャケにシワ・使用感あり。スパイン上部に割れあり。
盤面に軽微な小傷およびチリチリ・ノイズがございますが、鑑賞上の支障はほとんどありません。製造から約50年を経たヴィンテージ・レコードとしての特性としてご了承ください。
1965年6月・9月の2セッションで録音、翌1966年にリリース。ハンク・モブレーのBlue Note復帰後を象徴する一枚です。
メンバーはリー・モーガン(tp)、ハンク・モブレー(ts)、ハロルド・メイバーン・ジュニア(p)、ラリー・リドリー(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。モブレーとモーガンはともにアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズを経由しており、このフロントラインには必然性があります。モーガンは「ザ・サイドワインダー」(BN 4157)の大ヒット直後のタイミング。ハロルド・メイバーン・ジュニアはシカゴ出身の個性的なピアニストで、ザ・ジャズテットやJ.J.ジョンソンのグループを経てニューヨークに定着した人物です。ビリー・ヒギンズについてGitlerは「メーター・テンポを問わず、非常にクリエイティブでポジティブな存在感を持つドラマー」と書いています。
6曲中4曲がモブレー自身のオリジナル。「The Dip」はIra Gitlerが「Jelly Roll Mortonが『スパニッシュ・ティング』と呼んだものの現代版」と表現した一曲で、モブレーのテナーの質感が最初の一音から出ます。「Recado Bossa Nova」はブラジルのDjalma Ferreira作で、ラテンの風合いとジャズの強度が自然に混ざり合います。「The Break Through」はルーツをバップに置きながらハーモニックなひねりを加えたナンバー。「The Vamp」はマイナー・キーを使った渋い仕上がりでモーガンがテーマを引っ張り、モブレーが熱を入れていきます。「Ballin'」はメイバーンのピアノ・イントロで始まる3/4拍子の野心的な一曲です。
Ira Gitlerはライナーに「ハンク・モブレーはテナー・サックスの極めて男性的なリリシスト」と書き、長年の過小評価への不当さを正面から指摘しています。カバー・デザインはReid Miles、カバー写真はFrancis Wolff、録音はRudy Van Gelder。
■ 本盤について
BST 84209、Stereo盤。マトリクスに「VAN GELDER」スタンプ確認、Plastyliteイヤーは入らない1966〜67年頃のAll Discプレスです。Van Gelderのオリジナルスタンパーから起こされており、音質は良好です。「27 Years Blue Note 1939-1966」インナースリーブ付属。
本盤には日本ビクター直輸入時代の日本語ライナーノーツが封入されています。Blue Noteの日本配給をVictor音楽産業が担っていた1960年代後半に、US盤を直輸入してIra Gitlerのライナーを日本語訳した挿入紙とともに販売していた時代の現物です。King Recordsが国内盤製造を開始する以前の、ビクター配給時代を示す証拠として、コレクター的にも興味深い一枚だと思います。
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「The Dip」(A1)モブレーのテナーの質感がいちばんよく出る一曲。リー・モーガンとの絡みも聴きどころです。
Tracklist:
Side A: The Dip / Recado Bossa Nova / The Break Through
Side B: The Vamp / I See Your Face Before Me / Ballin'